年が明けると「新たな目標」を掲げる(掲げ直す)人も多いと思います。
目標というのは、例えるなら暗闇の中の一本のロウソクのようなもので、その一本のロウソクがあることで暗闇の中でも進むべき方向を知ることができます。
そして、そこに向かって近づいていくことができます。
一番良いのは最短距離を一直線に進むことですが、これができなくてもゴール(=ロウソクの灯り)を見失うことさえなければ、仮に迂回して進んだとしてもやがては必ず到達することが可能です。
到達するということは、最後のある程度の歩みにおいては直線距離を進むことになります。
直線距離=最短距離を教えてくれるのが「目標」であり、ここでいう「暗闇の中の一本のローソク」です。
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もし、そのロウソクの灯をフッと消して真っ暗にしてしまったら、もう闇の中で手探りで前に進むことができません。
目標までの道のりが遠く果てしなく、方角すらわからないようなレベルにあるときほど(そんな暗闇の中であればあるほど)、たった一本のロウソクの存在がとてもありがたく思えます。
理論的には、ロウソクが一本さえあれば必ずその目標に近づいていくことができます。
ロウソクを持たない人はどれだけ時間をかけて努力しても、目標にはたどり着きません。
歩けば壁にぶつかることもあるでしょうし、走ればもっと壁にぶち当たる危険は高まります。
また、その場にじっとしていれば壁にぶち当たることはないですが、その分成長することもありません。
結局、壁が人を育てるようなもので、人は行動することでしか目標に到達することはできず、そのためには多少の荒波・壁・障害は覚悟のうえで進む姿勢が必要です。
目標がないとしたら、それは例えると「どこに行くのか決まっていない漂流する船のようなもの」です。
今年一年の自分が進むべき道を確かめるためにも、自分の心の中に「一本のローソク」を持つように設定してみると良いと思います。