「鳥には空気が見えない、
魚には水が見えない、
自分には自分が見えない」
という中国の諺(ことわざ)があるそうです。
確かにそのとおりで、人は思っているほど自分のことが見えておらず、あるいは自分に近い存在を冷静に見れていないことが多くあります。
なぞなぞ「自分の目で見えないモノはなーんだ?」
→答え「自分の顔」というのが昔からありますが、これもそうしたことを教えてくれています。
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会社では部下の悪い点・良くないところばかりを見て「あいつはまだまだだ・・・」と消極的な評価をする上司がいます。
社長の中には、自分の会社の悪い点ばかり見てしまう人も多くいます。
親の中には子どもの短所・欠点ばかりに意識を向け、それを都度取り上げ叱責する人がいます。
「うちの部下は・・・うちの社員は・・・うちの子は・・・」とネガティブに思うことは誰にでもあることですが、そうした負の感情・意識に囚われてばかりではいけないですね。
実は、自分が思っている以上に部下や会社や自分の子どもには良い点・すばらしい面・素敵なところがたくさんあるものです。
自分には見えないだけで、周りの人は自分が思っている以上に高い評価をしていることもあります。
一般的には、身近な存在ほどネガティブにとらえる傾向がある・・・と言われます。
身近な存在の人はどうしても接触回数が多くなる分だけ、イライラする対象になる頻度が比例して増え、その結果やること為すことをネガティブに捉えがちになるようです。
→ 逆に、身近な存在ほどあえてポジティブな部分に意識的に目を向けようとすると、おそらく今までとは違った景色が見えてくるハズです。
そうすることで少しは客観的に見ることができるようになります。
視点を変え、見えてくるモノを変えていくと、きっと世界が拓けるようになると思います。