私はよく依存型サラリーマンから自立型ビジネスマンになることが大切です・・・という言い方をします。
まあ、人は社会の中で生きていくうえで完全なる自立ということはなく、持ちつ持たれつに似た相互依存(相互自立)で生きています。
依存というのは、別な表現でいうと「○○があるから大丈夫(私には○○がある/持っているから大丈夫)」という価値観のことです。
いつの時代でも、何かに依存しきっていたら人生うまくいかなくなります。
たとえば、「自分は大手企業に勤めているから大丈夫」「○○大学を出ているから大丈夫」「○○の資格を持っているから大丈夫」・・・というのは、結局「大丈夫の元(もと)となる○○」に依存しているわけです。
○○が崩壊・転換した瞬間にそれまでの論理が粉々に砕けて、一気に奈落の底へ落ちることになりかねません。
何かに依存して生きている人はその依存対象が消えてなくなるとか、世の中の価値観が一変して急に役立たなくなるという想定・準備をしていません。
そのため、一たびそういうことになったら慌てふためいて右往左往するだけです。
芸能人やプロスポーツ選手などにもそういう傾向の強い人がいて、依存していたモノがなくなり天国から地獄へ・・・という話はよくテレビ番組で取り上げられます。
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大切なのは、「○○があるから大丈夫」の「○○を持っているか持っていないか」にあるのではなくて、「持っていることが未来永劫に続くだろうととらえて、今の状態に絶対優位性があると錯覚してしまい、そこで次の思考・行動を停止してしまうところ」にあります。
そうなってはいけないですね。
つまり、今の当り前の状態を当たり前だと安心せず、「まさか!」ということも想定の内にいれておくクセを身につけることが大切です。
時代は諸行無常で常に変化しています。
日本は今平和ですが、この平和な状態に依存しきっているとどこかでしっぺ返しを食らうかもしれません。
「○○がなくなったらどうすればいいか?」と、思考してみることは大切だと思います。
そこから、新たな気づきを得て加えて新たな行動を起こせるとGood!ですね。