とかく人は「他人と自分を比べる」ことをしがちです。
とくに人生経験の浅い人/若い頃はそれをしょっちゅう行なっていて、その結果、優越感や劣等感を感じて生きています。
若い頃にそれをしがちなのは、そうすることで「異性の獲得」を優位にしたいからだと思います。
少しでも自分を「すばらしい存在」に見せようと着飾ったり、高給なものを所有したがったり、自分の得意なことを伸長させて披露しようとしたりします。
いわゆる「見栄を張る」ことを意識的に行ないます。
でも、人生経験を積んでいく過程で「他人と比べても意味がない」と気づいたり、「他人に責任転嫁をせず自己責任の原則を守る」ことに目覚める人もでてきます。
そうした人は、自分の身の回りに起こる不都合や逆境/試練は自分に何かを気づかせようとして必然的に起こるものだと認識し、人間的成長を促すために神様が用意してくださった出来事だと思うようになります。
そんな試練にしっかり心を開いて向き合えば、たとえどんなに不条理なことが起こっても前向きに物事を捉えようと努めることができるようになります。
そうこうしていくうちに、いつの間にか不平不満が消えていき、さらにその段階を越えていくと試練そのものに対しても逆に感謝の気持ちを持てるようになります。
それを一言で言うと、「強い人間になる」ということだと思います。
スポーツ・芸術の世界で言うなら「うまい選手よりも強い選手になれ」ということです。
強い選手(=人間)になれ・・・ということですが、強い人間になれば言い訳はしないし、何事も他人のせいにして自分は悪くないという自己欺瞞の心を持たなくなります。
そういう人たちの集まり(集団)は強い組織になり得ます。
ビジネスの世界・・・政治の世界・・・会社組織もそうやって強い人間を密かに育てていく人の集まりであると考えるなら、リーダー(指導者/管理職)は強い人間をつくるために存在しているとも言えそうですね。