ピーター・ドラッカーは、「成果を上げる者は仕事からスタートしない、時間からスタートする」と言っています。
2022年の仕事始めは明日・・・という人も多いと思いますが、明日の仕事を始めるにあたって改めて自分の時間配分等を検討し直してみることは大切だと思います。
どんなことに時間を費やし、どんなことには時間を配分しないという決意をもっているのか?
時間を管理すべく、自分の大切な時間に対する非生産的な要求を退ける覚悟はできているのか?
どんなことに自分の時間が取られているかを知り、一日の就労時間を体系的に管理しようと試みる姿勢はあるのか?
そんなことを明日の仕事を始める前に、今日はちょっとだけ考えてみると良いと思います。
・・・・・・・・・・
禅の教えにこんな言葉があります。
「知識が上がれば問題を解決できるようになるが、意識が上がれば問題は無かったことに気づく。知識を増やしても意識を上げることがなかったら、延々と問題を作り続け、そして解決に奔走し続けるだろう」
確かに問題を解決する知識や能力は大切ですし、そうしたスキルを身に付ければ一時的に問題は解決することができます。
でも、結局はいたちごっこになりかねない・・・という危険性も孕(はら)んでいます。
問題は外にあるのではなく、自分自身にある・・・ということに気づくと意識が変化します。
自分で問題をわざわざ作り続けているとしたらナンセンスです(=マッチポンプと呼ばれるパターンです)。
私は現役時代に、このマッチポンプをしたがる人を数多く見かけてきました。
とてもナンセンスなことだと思っていました。
サラリーマンはただ上司から言われたことだけを行なうことが仕事ではありません。
上司の意図を正確に読み取り、時には効率よく仕事を行なえるように何らかの提言をすることも必要です。
効果のない仕事をダラダラとすることは時間の無駄です。
上司にあえて意見を具申する覚悟も必要だと思います。
「成果を上げる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする」・・・という言葉の解釈を自分なりに行ない、幸先良いスタートを切れるように頭をひねってみる姿勢も大切だと思います。