習うよりも慣れろ・・・と言われますが、これは多くの場合において真理だと思います。
たとえば、日本人は中学~高校~大学にいたるまで「英語」という教科を学校で教わりますが、会話としてしゃべれる人はほとんどいません。
英会話を上達したければ、まずは思いつくままに話してみて、そこで話したくても話せなかったことをあらためて学ぶ・・・というサイクルを繰り返すことが大事です。
学校で習ったことをイチイチ思い出しながら「えーっとこれで良かったかな? aだっけ、theだっけ?・・・」と文法的に正しい言語を完璧に考える必要はないですね。
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自然科学の世界では、何かの問題を解明するときは、最初に「仮説」を構築します。
次にそれを実験室で「検証」します。
すると仮設通りでないデータが出てきたりします。
そのデータをもとにまた「仮説」を立てて検証します。
・・・ということを繰り返していくうちに仮説が正しい説となり(→新説!)、時間が経過していくと定説になったりします。
社会科学の世界でもこれと同様の繰り返しが大切で、そうやって人類は進歩していくのだと思います。
学校教育では、最初から唯一の正解を求める勉強なので、この「仮説を考える」というステップがなくて、「答え(落としどころ)は何か?」という発想になります。
これに慣れていると、最初は切り替えるのが難しいかもしれませんが、サラリーマンからビジネスマンとして羽ばたいていくには、この切り替えは重要です。
「落としどころを考える」+「仮説を考える」のと両方の発想ができるようになることが大切だと思います。