本を出版するときは必ず「プロフィール」を記載します。
これがけっこう曲者(くせもの)です。
プロフィールを書くのは自分ですし、誰もそのプロフィールの真偽の程を確かめようとはしませんから、中には「ウソ」まではいかなくてもそれに近いことを書いている人だっていないとも限りません。
まあ、本の出版の場合はたいてい出版社のほうで予備確認を行いますので極端な虚偽はないと思いますが、インターネット上で飛び交っているさまざまなプロフィールには一見すると怪しい・・・というのもそれなりにあります。
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プロフィールは「事実」を主軸に書くべきだと私は思っています。
なぜなら、事実は誰が見ても事実であり、普遍の出来事だからです。
たとえば「○○大学卒業」というのは事実ですが、これを「某有名大学卒業」とするとちょっと怪しくなってきます。
事実というより「主観/偏見」が混じっています。
事実とよく相対するのは「意見」です。
「○○賞を受賞」と言えば事実ですが、「多くの人に賛同を得ている」というのは特定の人(=多くの場合は自分自身ですが・・・)の意見だと言えます。
プロフィールを見て「事実」が多く書かれているのか、それとも「意見」が多く書かれているのかで、その人の信頼性/信憑性を探ることができると思います。
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仕事でも、上司は部下からの報告を事実と意見に切り分けて受け取る必要があります。
意見はその部下の主観的なものであって、それを鵜呑みにしてしまうと思わぬトラブルに遭遇します。
上司;先方は何と言っているの?
部下A; ハイ、期限まで間に合わせると言っていました(←事実)
部下B; ハイ、多分期限までには間に合うと思います(←意見)
事実と意見は異なります。
事実を信用し、意見は信じつつも確認する(場合によっては最初から信じないで確認する)ことが大切だと思います。