子どものころは何かと「ドキドキする」ことが多かったのに、大人になるにつれそうした「ドキドキ感」を意図的に排除しようと思うようになり、ついには定年退職を迎える年代になると日々の生活の中でドキドキ感を味わうことはもうなくなった・・・と、人はなっていくような気がします。
大人になっても、恋愛関係や仕事の関係などでドキドキ感を感じることはいくらでも機会はありますが、問題は自ら望んでそれを手にしようとしているかどうか・・・です。
ほとんどの人はテーマパークで遊ぶ時以外はなかなか「能動的にドキドキ感をつかまえよう」とはしないものです。
映画や小説やドラマではドキドキ感を求めているのに、自分の人生にはドキドキ感を求めなくなっている・・・と気づくことが大事です。
ドキドキ感とはすなわち「感情を揺さぶられる」ことであり、期待と不安が混じった感情です。
欧米人や中国人に比べて日本人は特にそうしたドキドキを自ら放棄しようとしている傾向があるように思えます。
異性に告白してフラれた・・・など、確かにドキドキ感がマイナスの感情を引き起こすこともあるので、避けたくなる気持ちもわかります。
でも、やはり人生には多少のスパイスも必要で、そのスパイスの役割を担ってくれるのは「ドキドキ感」だと思います。
ドキドキ感を避け続けていると、リターンも少ない人生になります。
ドキドキ感を味わうことを許容する人生にすると、人生に幅と深みが生じて豊かになります。
豊かになるとはすなわち「選択肢が増える」ということです。
苦い経験も増えるかもしれませんが、良い経験・面白い経験・楽しい経験も増えるハズです。
大きなリターンを見込める人生につながります。
人生を楽しむ気持ちが強い人ほどドキドキ感を避けない道を選びます。
新しいことにや慣れないことに取り組むこと自体がドキドキするものですし、そこで新しいことをした結果起きる出来事にもドキドキするのも楽しいものです。
刺激ある人生を疎まず、自分の生き方に自信を持って過ごしていくためにも、多少のドキドキ感は肯定して自ら積極的に掴もうとしていく姿勢が大切だと思います。