人に助言するとき、与える側の人は何となく自分が優位に立っているような気がして気分が良いかもしれません。
対して、助言をされる側(受け取る側)のほうは、それを自分が望んでそうしてもらえるのなら良いのですが、反対に自分は望んでいないのに相手が一方的に助言だと言って押し付けてきてるようなら憤まんものかもしれません。
助言された側の人が助言した人よりも賢い人であればそれを必要としないし、そもそも愚かな人であればどんなにすばらしい助言をされても心に留めません。
だから、他者に助言をするときはよくよく自分と相手の力量や人間性を考慮して行なうことが大切だと思います。
・・・・・・・
東大に合格したければ東大に合格した経験がある人から学ぶと良い・・・とは誰でも気づくことです。
東大は偏差値の高い大学ですから偏差値の低い大学にしか合格できないような人から学んでも東大に合格できる可能性はほとんど上がりません。
世の中ではこうした「経験者から学ぶのが近道」・・・ということはよく知られているのですが、イザ自分のこととして何かを実行しようとするとつい忘れてしまい、表面的な謳い文句に騙されてしまう人が多くいるような気がします。
会社経営においてもよく「経営コンサルタント」と称する人が出てきます。
そうした経営コンサルタントが本当に経営アドバイスをする人に値するかどうかを見極めることは重要です。
何の価値もない人に報酬を支払うほどもったいないお金の使い方はありません。
言っていることはもっともらしくても、その人から悟りや豊かさが伝わってこないとすれば、ちょっと疑ってかかる姿勢も必要です。
そんな人からのアドバイスはあまり有効でないかもしれません。
もっともらしい話と本当に効果的な話は別です。
当たり前の話ですが、貧乏な人から学んでも稼げるようになりませんし、太っている人からのダイエット法にはあまり信ぴょう性がありません。
たとえ凄そうな話をしていても、その経営コンサルタント本人の生活が豊かでなければそれは机上の空論かもしれません。
何かを学ぶ場合/アドバイスを受けるとき、できることなら経済的にも行動的にも精神的にも豊かで余裕ある人から学ぶほうがベターだと思います。