勉強でも仕事でも、人は短期で結果が出ることを追い求めがちです。
確かに「求める結果を早く得る」ということも大事ですが、併せて重視すべきことの一つは、自分が行動したことによって得られた成果が今後どれくらいの期間に渡って効果をもたらし続けるのか?・・・ということが挙げられます。
結果というのは単なる点に過ぎません。
成果というのはプロセスから結果までのすべての過程で得られたことが線を引くように長く効果を出し続けるものです。
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今学んだことは一過性のことでしかなく、今月は使えるけど来月以降は使えません・・・というものであれば、一時的には役立ちますがあくまでも今だけのことです。
他の人がまだ知らないから今は効果があるけど、知っている人が多くなったら効果がありません・・・という表面的な情報・知識も時限立法的なことであまり役に立ちません。
再現性のないこと(薄いこと)は、目先の利益のみを追い求める近視眼的な発想で生まれてきます。
これに反して「再現性の高いもの」は中長期的に自分に恩恵をもたらしてくれるもので有効度がかなり高いものです。
一度身に付けると一生自分を豊かにし続けてくれるとしたら、こんなに有難いことはありません。
これを別名「教育」と呼び、親が子に施してあげられる最大の行為と位置付ける人もいます。
こうした考え方を子どもたちに伝え、子供たち自身が自分で何かを開拓・吸収していけるようにしてあげると良いと思います。
会社内における「部下」への教育・研修も同様です。
生涯にわたって豊かにし続けてくれます。
時代を超えて、場所を超えても、国を超えても使える考え方です。
一つのきっかけから今まで習ってきたことが一瞬にして何らかのつながりを持ち、それが長きにわたって自分自身を豊かにしてくれる・・・そんな成果(結果ではなく)をちょっとだけでも意識してみると良いと思います。
きっと、今まで見えなかったことが見えるようになり、自然と行動が変わっていき、また、当然の導きとしてもともと求めていた「結果」も自然と付いてくると思います。