昔から「読書の秋」と言われてきましたが、年を追うごとにその意識を持つ人/行動で示す人は減ってきたように思えます。
そういう私もここ数年、読書量がかなり減っていて、ちょっと反省している今日この頃です。
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人によって性格が違いますから、ある本が面白いと言う人がいる一方で、その本は全く面白くない、と言う人がいます。
まだその本を読んでいない人からすればどちらの意見を参考にすればよいのか迷うところですが、結論から言えば「本選びは他人の意見に左右されてはいけない」だと思います。
書店でも、自分の目で本をパラパラとめくってビビビッと何か感じるものがあるなら、迷わずその本を買えば良いと思います。
他人の評価が自分の評価と一致するかどうかなんてどうでもよいことですし、「自分にとってどうか」を他人が分かるハズもありません。
人それぞれその置かれている位置・立場・環境が違いますから、欲するところ(次元)も異なります。
また、たとえば「経営者向けの本」なのに、そこで評価をしているのは経営者とはかけ離れた一介のサラリーマンばかりであれば、そもそもどの意見も参考にする必要がないと言えます。
たまたまどの意見も悪い意見ばかりだったとき、経営者の人がその酷評を鵜呑みにして本を買わないでしまったら悲劇です。
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「この本は面白かった/つまらなかった/参考になった・ならなかった・・・・」とは誰でも言えることですが、一歩進んで「この本は、この部分が、こういう場面・人に活かせる」と具体的な対象を明らかにして評価してくれているととても参考になります。
本は「読んで終わり」ではなく、「読んだところが次へのスタート」です。
したがって、「活かす」という意識が大事です。
大事なことなのでもう一度書きます。
「次へ活かす」ことが読書では大事です。
その意識を持って読書する人と、その意識を持たずに読書をする人とでは、同じ量の本を読んでもその後の行動が全然違ってきます。
自分にとって有用な部分を本の中から見つけ、自分なりにこう活用する・・・という自分だけの読み方を身につけると良いと思います。
秋の夜長を過ごすにあたり、読書を「読む本」ではなく「活かす本」として「活本」という認識で取り組むと読書の秋は本当に良いものになっていくと思います。