人生やビジネスというのは常に順風満帆とはいかず、時には立ち止まったり、あるいは若干の後退を強いられたりすることがあるものです。
昔の歌謡曲の歌詞ではありませんが「2歩進んで1歩下がる」だったり、あるいは「3歩進むために2歩退がることを恐れない」という意識が大切だと思います。
人生は短いようで長いものとも言え、意に反した事態に陥ったとしても、それが人生の早い段階の出来事であれば回復・復活するための時間はいくらでもあります。
目先の時点で諦めることなく、仮にちょっとした失敗・失策を講じても、それは長い目で見れば「3歩進むための目先の後退なのだ」と自分に言い聞かせると良いと思います。
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投資や資産形成においては、まずはその足掛かりとなる「タネ銭(元金)」が必要です。
無から有は生まれないのが原則なので、まずはその有となるべきタネ銭を貯めなければ物事は始まりません。
将来の百歩のためには今の一歩が必要なのと同じです。
タネ銭をつくるには、とにかく働いてお金を稼ぎ、そのお金を極力使わずにとっておく(=貯める)しか手はありません。
他人からもらう(相続など)・・・などといった手もありますが、それはあくまでも例外的手法です。
火起こしで言えば、最初の種火をつくるために板を棒で強く何回もこすって摩擦熱を起こし、それを藁などの燃えやすいものに移して点火するような流れをイメージするとわかりやすいかもしれません。
また、タネ銭は少しずつ節約・倹約して貯めていくのが王道の手です。
秘策はないと思ったほうがベターです。
将来の資産形成のための一歩を踏み出し、仮にそれが目先的には後退に思えるとしても、それは一時的なもので「3歩進むための1歩下がる」だと自分に言い聞かせると良いと思います。
ビジネスでも、会社の仕組み化を構築するためにあえて数歩退かなくてはいけないようなことがあるものです(店舗の閉鎖や社員の削減など)。
何も考えずに無策のままでいることはうまくありませんが、「あえて下がる(退く)」という意識を持ったうえでの行動であれば、いずれその分きっと良い意味でのお返しがあると思います。