サラリーマンは、会社に出勤して決められた時間をキチンと過ごしていれば、仕事の成果物があろうとなかろうと、また成果物の精度・確度がどうであれ、決められた時間には退社し、家に帰ることができます。
昼休憩もありますし、トイレに行きたければ自由に行けますし、極端な話では上司が見ていないところで仕事をサボることもできます。
そして、1か月に休みが10日ほどあり、給料日には決められた金額が振り込まれます。
・・・それに比べると、家庭の主婦はたいへんな作業を毎日、1日の休みもなく、朝から晩までの半日以上を費やして行なっているのに、対価として給料・報酬をもらうことはありません。
交代要員はいませんから、自分一人に家庭の主婦業すべてが重くのしかかってきます。
仮に、時給計算で1時間932円(←東京都の最低賃金)として、1日14時間労働とすれば、932円×14時間=13,048円となります。
日給≒1.3万円ですが、これには早朝手当も残業手当(割り増し分)も含まれていませんから本当はもっと高額になります。
まあ、単純計算で1ヶ月で約40万円となり、1年で約476万円となります。
これを「結婚してから死ぬまで」という発想で計算すると、専業主婦歴60年の人であれば、生涯年収(主婦業分のみで)2億8,600万円という数字になります。
何ともスゴイ!ですね。
そうした主婦業を無償で可能にしているのは、偏(ひとえ)に家族愛です。
主婦の仕事を時給計算する意味はあまりないかもしれませんが、主婦の方には誇りを持ってもらいたいと思いますし、家族の人たちにもその大変さと愛情をしっかりとわかってもらいたいものですね。