人は恐怖を感じると、身が縮こまって動きが取れなくなります。
主な原因は脳が一時停止してしまい、運動機能がストップするからだと言われます。
脳が一時停止してしまうということはあらゆる問題に対して解決能力が下がる(できなくなる)ことも意味します。
脳がそんな異常事態となっていると、とにかく正常ではないので「その場の恐怖から逃れる事」しか考えられなくなります。
すると、通常だったら行わないようなヘンなことをしてみたり、通常だったら出ないような大きな力(火事場の馬鹿力)を出せたりします。
その場の恐怖から逃れる事が最優先!と脳が誤って身体に命令して行動してしまうのだと思います。
恐怖を感じないようにすることは、残念ながらそれは無理な話かもしれません。
人間に感情がある限り「恐怖」は必ず感じるものだからです。
言えるのは、そうしたことを認めたうえで「いつ、どんな事が起きても大丈夫なように普段から心構えて準備しておく」・・・これしかないと思います。
そのためにも「自分なりの判断基準(考え方)」を持つことが大事です。
別名「マインドセット」です。
いつ、どんな事が起きても大丈夫なように事前に準備しておくことの意義には、こうなったらこういうことが起きる可能性がある・・・次はああなるかもしれない・・・そしてその次はこうなる恐れがあって・・・さらにはこうなるかもしれない・・・というシナリオをつくっておく(持つ)ことがあります。
そうしたシナリオを持てると「想定内」となります。
あえて言うなら、「想定内とすること」が唯一の恐怖を感じないようにする手段かもしれません。
すべてが想定内にあれば人は恐怖を感じることがなくなる・・・少なくとも軽減できます。
ただし、それでも想定外のことが起きてしまうのも事実です。
未来を完全予測はできませんが、できないなりにシナリオを考えて「想定内」に持ち込むことは大切です。
これだけで人生もビジネスも大きく変わると思います。