ベネズエラの通貨ボリバルが現行の100万分の1になると聞きました。
いわゆるデノミです。
聞くところによると13年で3度目のデノミ政策だとか・・・。
何ともすさまじいインフレ状態で、想像もできないことです。
民衆の生活はボロボロでしょうね。
ベネズエラ経済が復活するにはかなりの時間がかかりそうです。
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100万分の1のデノミということは、昨日までの100万円が今日は1円になってしまう・・・ということです。
今の日本ではとても考えられませんが、世界の一国(ベネズエラ)では現実に起きていることであり、言い換えれば、別の国でもいつか起こりうる可能性はある・・・ということです(あくまでも可能性ですが・・・)。
今の日本の豊かさは実力ではなく借金漬けによるものだ・・・とはよく言われることです。
そして、毎年、その借金を次世代に横流しをすることで現実逃避をしている・・・とも言われています。
日本国の借金は、1985年に200兆円だったのが2000年には600兆円となり、さらに2019年には1100兆円になっています。
「日本はまだまだ豊かだ」とか「平和だ」・・・などと安心しきっている人は多いと思いますが、もしかするともう数年もしたらそうした意識は吹っ飛んでいるかもしれません。
他国での出来事は「他山の石」として自国の教訓に活かすことが大切です。
それが政治の一つの手腕であり、同じことが会社経営にも言えますし、各家庭の家計においても言えます。
平和な状態というのが借金の上に成り立っているとしたら、ちょっと危険です。
特に「消費を前提」とした借金であればなおさらです。
借金には「良い借金」と「悪い借金」があり、
良い借金・・・投資を前提
悪い借金・・・消費(浪費)を前提
とはよく言われる概念です。
今の状態は大丈夫なのか?
・・・と自問自答してみる機会を設けることは大事です。
歴史を振り返ると、借金が増え続けた国は例外なく崩壊しているといわれます。
日本国が人類史上初めて無限に借金できる国になる・・・というのはあまり現実的ではないかもしれません。
問題はいつその最悪の事態が起こるのか?・・・ですが、起きるかどうかも含めてそれは誰にもわかりません。
「不合理な豊かな生活」・・・というのは未来永劫続くものではないと思います。
自分の実力以上の生活をしているような企業や家庭は、その「ツケ」が将来やってくるかもしれない・・・というちょっとした意識を心の隅に留めて、だからこそ自分が何をすべきかを考えると良いと思います。
盛者必衰・・・栄枯盛衰・・・というのが世の中の摂理だと思います。