よく言われることですが、「過去は変えらない、変えられるのは未来だけ」・・・です。
もう少し付け加えると「過去の出来事は変えられないが過去の出来事の解釈は変えようと思えば変えられる。未来の出来事はいくらでも変えられるし、未来の出来事の解釈もいくらでも変えられる」・・・です。
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サラリーマンであっても、経営者であっても、個人事業主であっても、仕事をしている限りは何らかの問題が次から次へと発生してくるものです。
それらが簡単に対処・解決できることなら特段気にならないのですが、そうもいかない/解決に時間と労力が必要・・・となると厄介です。
たとえば、経営者なら「後継者選び・育成」という課題は常に付きまとう問題ですし、各部門のリーダーは「今月の目標達成が厳しい」という問題をいつも抱えています。
ついつい現実逃避的にこうした問題から目を逸らす人がいますが、経営に携わっている人ほどそれでは困ります。
こうした重たい問題から目を背けるということは、逆に言うと「近い将来に二進も三進もいかなくなることを計画しているようなもの」で、極論を言うとあえて破綻に向かって進んでいるようなものです。
どうせ言っても分からないから・・・と部下との対話を放棄している上司がいたら、それは近い将来の部下の退職化を計画しているようなものです。
「迫り来る厳しい現実」はまだどうにかなりますが、「やって来てしまった厳しい現実」はもう変えられません。
変えられるのは冒頭に書いたように「その出来事の解釈のみ」です。
解釈を変えることで良い方向に転換できれば良いのですが、それでも結構な労力や手間がかかるかもしれません。
「この場合はこうなるに決まってるよね・・・」という状態になってから「どうにかしてください」と泣きつかれても時すでに遅し・・・で立て直すのは大変です。
「やってきた厳しい現実はもう変えられない」と理解することが大事です。
できることなら事前にその兆候に気づき、未来を予測・予想し、イヤな現実が待ち受けていると知ったなら早めにその対処の手を打って備えておく・・・という当たり前の行動を取ることを習慣化したいものですね。