良い習慣やクセほど、身につけるには時間がかかります。逆にその習慣やクセを手放すのに時間はかからないのが皮肉なところです。
ロシアのある作家は「習慣は真珠の首飾りのようである。 一度結び目をほどけば、真珠はことごとく糸から抜け落ちる」・・・と言いました。
いったん身に付いた習慣も途中で自ら手放してしまったら、あっという間に身から離れていってしまいます。
ところが、残念なことに悪い習慣はすぐに身に付き、いったん身に付いた悪習慣はなかなか抜けきらなかったりします。
ここに習慣の恐ろしさとスゴサがあります。
良い人生を歩みたければ良い運命を引き寄せることが必要で、そのためには良い人格となることが必要で、さらにはそのためには良い習慣/良いクセを身につけることが大切です。
言えるのは、そのためには自分で努力して身につけるしかない・・・ということです。
ただ、何が良いクセで何が悪いクセなのかの判別は人によって異なります。
あえて言えば、逆説的な言い方ですが「なかなか身に付かないクセは良いクセ」「すぐに身に付くクセは悪いクセ」と言えそうです。
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楽器演奏を教えているある先生は、「私が教える前に三流の先生についていた生徒さんからは2倍の授業料をもらいます」・・・とのことです。
それだけ一度身に付いた悪いクセを絶つことが難しいことを言っているのだと思います。
クセとか習慣というのは、行動を繰り返すことで無意識化していくといつの間にかそうなっていた・・・というシロモノです。
行動を続けるには、感情と意識の援助が必要です。
原理原則を理解していれば、たいていのことを習慣化する道理は明確になり、後は実行するのみなのですが、それがなかなかできないのが人間の人間たるゆえんなのでしょうね。
良い習慣やクセを身につけて、人生をハッピーに生きたいものですね。