昔からよくある話ですが、世の中で偉人と呼ばれる人も別に生まれた時から偉人だったわけではなく、人生の中で必ず「何らかの新しい一歩を踏み出した」ときがあり、それが一つの転機となって偉人になっていった・・・と言えます。
そして、そのときの「一歩」にはほとんど誰も見向きもせず、したがって誰も偉大な一歩になることだとは思ってもいなかったはずです(むしろバカにしていたことのほうが多い)。
そんな第一歩だったけど、やがてそれが第二歩となり、第三歩となり・・・徐々にその効果が知れ渡るようになるにつれ、人々の評価は変わっていきます。
そしてついには、ある段階でバーン!と大きな成果を出したとき一気に人々の評価が高まることになります。
歌手・芸人・政治家・経営者・ノーベル賞受賞者・オリンピック選手・スポーツ選手・・・など、そうした例の枚挙に暇(いとま)はありません。
別に「偉人」と呼ばれる人でなくても同じで、すべからく人には人生を変える転換点/転換時期があるものだ・・・と私は思っています。
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不動産投資にもいろいろなやり方・対象物件がありますが、普通のサラリーマンが手掛けやすいのは「中古・区分ワンルーム投資」です。
なぜなら、投資に出費する全体金額が他に比べて安くて済むからで、安くて済むということはそれだけ破産リスクが軽減できるからです。
私もスタートはそこからでした。
でも、中古・区分ワンルームを一戸購入したくらいで現実的には経済的に自由になれるものでもなく、ちょっとしたお小遣い程度にしかなりません。
だから、誰もそうした行動に見向きもせず、「ふーん、そうなんだ」程度で耳から耳へ抜けておしまい・・・です。
逆に、「そんな投資を始めて大丈夫なの?失敗したらどうするの!?」と心配したり、苦言を呈する人もいると思います。
安いと言ってもそれなりのお金を出して(投資して)いるわけですし、その結果そこで得られるお金が月にたった2~3万円なんて!・・・とバカにする人がいても不思議ではありません。
仮にそれが2戸目・・・となっても同じです。
3戸目・・・となっても同様です。
4戸目・・・5戸目・・・でも似たようなものですが、徐々にその反応には変化が見受けられ始めます。
最初は「ふーん」だった反応もやがて「えーっ?!」となっていきます。
10戸・・・20戸・・・30戸・・・ともなれば、その反応は確実に変わっています。
なぜなら、もはやサラリーマンとして稼ぐ毎月の給料額を超え、経済的自由を手に入れているようになるからです。
年間家賃収入が2千万円を超える規模になると「それは凄いですね!」・・・となります。
でも、この段階で(=物事のある結果の段階で)興味を持って関心を持つようではちょっと遅すぎます。
その過程にある事柄、考え方、発想、未来予想、イメージ力・・・などに目を向けることが大事だと思います。
そして、これはいろんなビジネスや仕事においても同様のことが言えます。
結果だけを見て評価するのは簡単で誰にでもできることですが、それではあまり意味がありません。
未萌(みぼう)に未来を見る姿勢が大事です。
他者の小さな一歩を見逃さず、バカにせず、蔑ろにせず、自分の未来像を重ね合わせて共通項を見い出して何か有益なことを得る・・・という考え方で他人の行動を捉えることは大切だと思います。