この時期になると、4月に入社した新卒サラリーマンもさすがに少しは会社に馴染んできたと思います。
入社前に想像していたとおりの職場だったか?・・・はたまた想像をはるかに超えるひどい/すばらしい職場だったか?・・・いずれにしても自分で選んだ就職先ですから今はとにかく「会社に慣れることが大事」です。
うまくないのは「会社・上司・先輩・取引先・顧客が自分に○○をしてくれない」と、あたかも自分が悲劇のヒーロー(ヒロイン)であるかのように位置付けてしまうことです。
新入社員が「~してくれない・・・」と嘆くのは、完全に依存体質の表れです。
社会に出たら学生時代とは違って、あるいは家庭で親に守られているのとは違って、自分の力で問題を解決していかなければなりません。
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実は「~してくれない」と嘆くのは何も新人君だけに限った話ではありません。
世のサラリーマンの多くにそうした人が存在しています。
残念なことにお年寄り・・・年配者にもたくさんいらっしゃいます。
配偶者が「~してくれない」
国が「~してくれない」
嫁や息子が「~してくれない」・・・
と嘆いていても、問題は何も解決しませんし、時間が経つと解決どころかますます深まるだけです。
こうした言葉を口にする人の多くは、実年齢が何歳であっても精神的老化が進んでいる・・・のかもしれません。
自立する気持ちを失い、依存する気持ちだけが増幅されている人です。
大事なのは、自分が受けること/何かをしてもらうことばっかりを考えるのではなくて、自分のほうから何をしてあげられるのか?自分は何を提供すれば喜んでもらえるのか?と考えることです。
テイクではなくてギブの精神です。
新人君も、会社が○○をしてくれない・・・と文句を言う前に、自分が会社に何を提供できているのか(だって給料をもらっているのですから!)を先に考えることが大事です。
「奪う」のではなく「与える」ことを優先して考えると、道が開けます。
世の中はそういうものだと思います。