人は、自分がやっていることと結果との関係が見えないとき、不安や恐怖を感じやすくなります。
そして、不安や恐怖は人の正確な判断を鈍らせます。
不安や恐怖が長く続くと人の心が痛み、荒み、「病気」として症状が出てくることもあります。
だから、できることなら不安や恐怖を持たないで生きていきたいものですし、そんなネガティブな感情を持たずに済むようにポジティブな感情をいつも持っていたいものです。
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ポジティブな感情を持ち続けたいものですが、でも、だからと言って「自信過剰」になるほど謙虚さを失ってはいけないと思います。
出来事は一つ、とらえ方はさまざま・・・です。
ポジティブに受け取りながらもリスクを承知し、そのリスクを回避する方策を講じ、自分の手で明るい未来を手繰り寄せる・・・といった意識を持つと良いと思います。
たとえば、毎年、いろんな時期・場所で自然災害への備えの大切さが説かれています。
それは、自然災害が起きたときほど何回もマスコミ等で報道され、人々の認識に強く刺さるからです。
ところが、のど元過ぎれば熱さ忘れる・・・で、人間はどうしても忘れる生き物であり、危機感がいつしか薄まっていきます。
やがて「どうせたいしたことはないだろう 」とか「まあ、自分だけは大丈夫だろう」・・・などと勝手な解釈をしてしまいます。
確かにそういう面も多々あるのですが、でも様々な起こりうるリスクを忘れてはいけないと思います。
油断大敵・・・とは言い古されて久しい言葉ですが、やはり大切な概念だと思います。
悲観的になり過ぎて動けなくなるのもうまくありませんが、何も根拠なく楽観的に考えすぎて対策を講じないのも危険です。
自分だけは大丈夫・・・という油断にゆめゆめ陥らないよう慎重な姿勢を持ち続けることは大事だと思います。