サラリーマンの人で「独立して安定した収入がほしい」と言う人がいますが、多くの人の場合は「独立しないでサラリーマンのままでいたほうが確実に安定した収入を得ることができる」・・・というジレンマがあります。
何とも皮肉な話ですが、この壁を乗り越えられる人は少ないものです。
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「会社を辞めて独立して自由にやりたい」・・・と言う人に、「それでは最初に何をやりますか?」と質問すると、「まずはお金が稼げて安定できるビジネスを探します」と言いますが、よくよく考えてみると、実はサラリーマンほど安定してお金を得られる職はありません。
安定してお金を得るのに最も適した職業がいわゆる「サラリーマン」です。
それなのに、それを辞めてあえてイバラの道を選ぼうとは・・・何とも不思議な話です。
そこで、サラリーマンを辞めたいと思っている状況を整理していくと、「自由な時間が無い/上司のパワハラに我慢できない/家族と団らんできる時間が欲しい」・・・といったお金とは別の話=自分の自由にできる時間の話が出てくることがわかります。
多くの人は、サラリーマンを辞めたくなる一番の原因が「自分の時間確保」にあるように思えます。
そして、お金は二の次です。
給料で安定してお金はもらえているけど、仕事自体が自分のやりたい事ではなかったり、その過程で何らかの不満がある、といったケースが多く、それを不満として排除したくなるのだと思います。
それなのに、そういう人が独立して最初にやろうとしている仕事は得てして「実は自分がやりたくない仕事」だったりするのでおかしな話になり、それに気づけないでいるとそのまますぐに諦めて起業を断念して止めてしまいます。
それでは結局、何をやっても自分の思い描く理想像をつかみ取ることはできません。
→ 安定したお金が欲しいだけならサラリーマンのままでいるほうがベターです(その代わり自由な時間が得られませんが・・・)。
ただし今の時代はサラリーマンで居続けるにもそれなりのリスクはあるし、実際の仕事内容が自分の好きな仕事ばかりとは言えません。
だから、その状況を変えるなら「自分の時間もお金も得られないかもしれないと覚悟を決め、そのうえで挑戦する」という姿勢が必要だと思います。
要は、「覚悟できるかどうか」です。
覚悟できる人は強いです。是非、そういう人になってください。
大事なことなのでもう一度書きます。
覚悟できる人は強いです。是非、そういう人になってください。
サラリーマンは会社で働けるうちに「ビジネスマン」として羽ばたく努力を重ね、実際にどこかのタイミングでビジネスマンとして独立・起業してみると良いと思います。
サラリーマンのままでの独立・起業はおススメしません。
独立・起業するならビジネスマンとしての資質をある程度身に付けてから・・・です。
そのためにも日々の仕事の中で「覚悟を決める訓練」を数多くこなし、自分の力量を高めていくと良いと思います。