仮に「1億2000万円の資産」があるとすれば、
A. 現金で所有
B. 収益不動産として所有
C. 株式として所有
D. 貴金属や絵画などの物品として所有
などといった所有の仕方が考えられます。
また、自分の年間生活費用を実質600万円と仮定します。
A.の場合、毎年貯金を600万円ずつ取り崩していくと単純計算で20年間安定して生活できますし、預金利息を1%程度とすればさらに4年程度の生活費を上乗せして捻出できます。
ただし、預金残高がゼロ円になった時点でアウトですから、残高ゼロ円になる前に自分の死期を迎えられることが一つのポイントになります。
B.の場合、仮に毎年実質5%の収益(=家賃収入)を得ることができたなら、600万円という生活費用は毎年安定的に得ることができるので、20年と言わずその後の生活費をも心配することなく一生涯暮らしていけます。
自分が死んだ後、その収益不動産は相続人のモノとなります。
そして、この実質利回り5%というのはかなり低めの数字であり(←実現は十分可能・簡単ということ)、実際はもっと高めの利回りを期待できます。
C.の場合、配当利回りが実質5%となればB.と同じ理屈になります。
ところが「実質5%の利回り」を株式配当金で実現するのはかなり高いハードルであり、実際はその半分以下で予想・目論むほうがリスク回避できます。
利回りが低くなるほど生活はB.より苦しくなります。
D.の場合、所有しているだけでは特段入ってくる金銭はないのでただの自己満足で終わる可能性が大です。
「値上がりする+売却利益を得る」ことも一つの可能性としてはありますが、そうなる保証はなく、むしろリスクのほうが大です。
したがって将来の経済的安定感・安心感を得ることはできません。
こうしたことを踏まえて考察すると、やはりB.のパターンが一番安心できると言えそうです。
自分の年齢が75歳の時点でB.→A.のパターンにチェンジする(物件を売却して現金化する)のも一手です。
そうすれば不動産に関する管理・維持・税金などの煩わしさが一切なくなります。
75歳としたのは、そこから1億2000万円の現金を生活費として使ったとして、100歳程度までは安心して暮らしていけそうだからです。
上記は「1億2000万円の資産」という前提で考察していますが、自分なりに金額を変えたり、諸条件を変更して計算し直しすのがベターです。
自分なりにカスタマイズして自分の人生プランの再構築に役立ててみると良いと思います。