次の3つの質問に答えてみてください。
Q1.自分が保有している資産の現在価値はいくらですか?
Q2.自分が負っている負債の現在の総額はいくらですか?
Q3.資産から負債を差し引いた純資産額はいくらですか?
ものすごくシンプルな質問で、一般的な会社であれば毎期の決算ごとにその計算を行なっています。
ところが、会社ではそうした業務に就いている人であっても(←主に経理部所属の人)、自宅で自分の家計に関しては何も行なっていない、という人がほとんどかもしれません。
まして、会社でそういう業務にかかわっていない人であれば、自分の家計にそうした概念をもって臨んでいる人はごくわずかだと思います。
しかしながら、この概念・発想・棚卸はとても大事なことです。
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家計においては、
1.預金は銀行
2.株や投資信託は証券会社
3,個人年金や養老保険は保険会社
・・・といったように、扱っているのは別々の金融機関であることが多く、そのため、それらを一覧としてくれている金融機関など存在しません。
つまり、それらをまとめて一覧表にするのはあくまでも自分自身しかいない、ということです。
でも、その一覧がないと現在の自分の資産や負債があいまいになって、正確に把握することができませんから、やはり意識を改めてその一覧を自分自身で作成することが大事です。
一覧がなくても通常の生活を過ごすのには支障はないかもしれませんが、将来の夢や目標やライフイベントを考えると、把握できていないよりは把握できているほうがはるかにベターです。
また、自分の資産・負債を把握できていないのに、目先の株式投機で株価に一喜一憂して仕事も手につかない・・・となるのはうまくありません。
距離を置いて冷静に見ると、ちょっとアンバランスのような気がします。
まずは、自分の資産一覧表を作成し、毎年少なくとも1回以上はそれを確認・更新する機会を持つと良いと思います。