「難しいことを難しく話すのは易しく、難しいことを易しく話すのは難しい」ものです。
組織内で上に立つ人はこのことをよくよく認識しておく必要があります。
部下(人)を動かすには、自己満足の言葉ではなくて相手の立場に沿った言葉を使い分けることが大事です。
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文章で、読んでいる人が(この文章は)難しいなと感じるとしたら、それは書いた人がラクをしているからかもしれません。
同じように、スピーチを聴いたときに聴いたく人が難しいな・・・と感じたなら、それはスピーチを話す人がラクをしているのかもしれません。
一般的に、わかりやすい文章だなと思えるならそれは書いた人が苦心しているハズであり、
あの人の話はすっと入って聞きやすいな・・・と思えるなら、それは話をしている人がいろんな研鑽をしているからに他なりません。
伝える人がラクばかりしているようなら、いずれその人が伝える話はいつも分かりにくい・・・と評価されるようになり、やがてその人の話を聴く人はいなくなっていくかもしれません。
反対に、最初はどうであれ伝える立場として伝えられる側の人がどうしたらわかりやすくなるだろうか?・・・と常に苦労を重ねている人であれば、やがてその人の周りには大勢の人が集まると思います。
人間社会とはそういうものだと思います。
芸能人でも、コメンテーターでも、「わかりやすい/言っていることがもっともだ!」と評価される人は徐々に人気を博していきます。
コミュニケーションの原則として「相手が理解しやすいように伝える」という意識を持つことはすべての人にとって重要なことだと思います。