仮想通貨の詐欺事件で有名なのがL&Gという会社が起こした円天事件(2009年)という事件です。
波 和二(なみ かずつぎ)という人がマルチ商法を取り入れて広めたもので、謳い文句の「使っても使っても減らないお金=円天」による世界円天構想というものでした。
スゴイのは、彼がこれを始めたときすでに70歳を超えていたということです。
人の事業意欲(成功志向)に年齢は関係ない・・・と思います。
ただ、やった内容が「詐欺」ですから、それはダメですね。
全国約5万人から1000億円を超える資金を集めたとされる詐欺事件でした。
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円天は出資者が10万円を振り込むとそれと同額の疑似通貨「円天」が毎年配当金として支払われ、その円天は独自の「円天市場」で布団や着物や健康食品を購入(交換)することができる・・・というものです。
さらには、解約した場合には出資金全額を払い戻す・・・と。
冷静に考えれば「ありえない!」話なのですが、マルチ商法ではこれが可能となるわけで、結果的には破綻して大きな詐欺事件となりました。
円天という名の仮想通貨・・・これを疑似通貨と当時は呼んでいたような気がしますが、こうした類の裏には必ず仕掛ける側に何らかのメリットが存在していることが大前提です。
メリットがないなら実施するハズがありません。
今後、仮想通貨はますます進化していくと思いますが、だからこそ余計に常識と節度をもって臨む姿勢が大切になってくると思います。
ずば抜けた「オトク話」には裏がある・・・そう思って気をつけるのが良いでしょうし、騙されないように気をつけて自分一人で判断しないようにする・・・なんてことも大切だと思います。