サラリーマンが仕事の後に同僚と飲み屋で一杯やっているときには、たいてい「上司の悪口」で盛り上がるものです。
だれかが「上司の言い回し」を真似すると、それがちょっと似ているだけでもみんな大笑いします。
コロナ禍の前はそんな日常が当たり前でした。
ここで大事なのは、管(くだ)を巻いて憂さ晴らしをしているようなダメサラリーマンほど「上司の言い回しを真似する」ということです。
デキるビジネスマンは「上司の言い回し」ではなくて「上司のものの考え方」を真似しようとします。
ただし、ここで大事なのはダメ上司の考え方を真似しても意味がないということです。
真似すべきは「デキる上司」に限ります。
デキる上司の思考回路を真似して、それを習得していくと、普段の仕事の中で次に上司がどんなことを指示するのかがぼんやり見えてきたり、トラブルが起きた時の対処法が見えてきたりします。
そして、上司が言いそうなことを先回りして自分が言うようになれたら、上司の興味を惹きます。
上司の言い回しを真似するのではなく、上司が言うことを先回りして自分が言う、という点が大切なところです。
そこまでできるようになったら本当にスゴイ!と思います。
そんな部下がダメサラリーマンであるはずがありません。
サラリーマンはコロナ禍で飲みに行く機会も減ったでしょうから、どうせなら、そうした発想を持ってそんなデキる部下になれるように自分自身を奮い立たせ、自己研鑽してみると良いと思います。