日本では昔から「寡黙」なことは善とされ、「話すよりも黙っているほうが良い」という文化があったように思います。
「沈黙は金(かね)」、「巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」とか、「秘すれば花」といった格言があるくらいですから……。
でも、仕事やビジネスにおいては「話すこと=伝えること」は非常に大事なことです。
黙っていたら、何も伝わりませんし、余計な誤解を生む恐れもあります。
以心伝心はごくごく限られた関係性の中で育まれるものであり、大原則は「コミュニケーションで意思疎通を図る」ことが必須となります。
また、いくら話すことが大事だと言っても言語不明瞭では意思疎通は測れないし、言語明瞭意味不明といった政治家のような答弁・詭弁もアウト!です。
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「話すこと」は別名「アウトプット」とも呼ばれます。
アウトプットのできる人、アウトプットを大量に行なう人・・・というのはサラリーマンの中でもけっこう上位職に就くことができる人だと思います。
アウトプット=話すことは、これまでの学校教育ではあまり重視されてこなかったように思えます。
そんな「話すことに慣れていない人」が、急に饒舌になることはありませんから、やはり訓練を施すことが大切です。
多くの人は何も訓練していません。
すなわち、ただの自己流です。
そうした中、意識して訓練してきた人、基本を身につけるように身銭を切って学習していた人は、必ず他者の何歩も先を進むことができます。
サラリーマンは「話す能力」および「コミュニケーション能力」を高めていけるかどうかに自分の将来のチャンスが眠っていると思います。