仕事で、何らかの事情で「断る」ことをしたいのに、何だか断りにくい・・・ということがあると思います。
一つは、相手への申し訳なさ・・・であり、一つは、自分の優柔不断さ・・・かもしれません。
そんなときは、ある程度割り切って断るためにも、普段から自分の中に「断る哲学」を持っていて、いつも同じようなパターンで統一的に断るようにしておくと、気持ちがラクだと思います。
そのヒントはこうです。
「断る+理由+代替案+謝意」で断る・・・です。
「断ると何となく角が立つかも?・・・」と思うと断りづらくなりますので、そう思わないためにも「いつも自分はこうやって断ることにしている」という哲学を持っていると、その苦痛がかなり和らぎます。
角が立つかどうかなんて、本当はあまり気にする必要はないのですが、断るの言葉の後に「その理由(わけ)+代替案+謝意」をキチンと付け加えておけば、角が立つ恐れは低くなると思います。
また、断る場合はできるだけ速やかに「迷わず断る」ことが重要です。
迷った素振りを見せると、「断る理由を今、無理矢理に考えている」・・・と相手に思われてしまう恐れがあります。
あまり迷わずにサッと断ることで、自分の意思の固さ、自分のポリシーの固さが相手に伝わりやすくなります。
サッ!と断るためには、仕事でも人生でも、「自分の中での優先順位」を決めておくことが大切になります。
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日本人はとかく「優しい」性格の人が多く、相手の気分を害したくない・・・とか、断ってイヤな人だと思われたくない・・・といった自己犠牲の気持ちになって、「つい引き受けてしまう」という人も多いような気がします。
そうした姿勢はある意味では立派で称賛に値する面もありますが、仮にそうすることで自分に強烈な負荷がかかり、ストレスが溜まって精神的に病んでしまうようでは意味がありません。
実際の仕事の中では、たいていの場合であれば「断る」ことによって特段大きなデメリットは生じないものです。
断ってみるとわかりますが、むしろ「断る」ことで多くのメリットが得られる場合も少なくないと思います。
勇気をもって断る・・・ただしその際は「断り+理由+代替案+謝意」を忘れずに伝える・・・ということが有効だと思います。