ダニエル・カーネマン氏のプロスペクト理論

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。

2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン氏の「プロスペクト理論」というのがあります。

有名なのでご存知の方も多いと思いますが、「人間は利益を得る場面では確実に取れる利益を追求し、リスクを前にするとそのリスクすべてを回避しようとする傾向がある」・・・という行動心理を提唱したものです。

こんな例がよく挙げられます。

あなたは、AとBのどちらを選びますか?

A:無条件で1万円をもらえる

B:コインを一回投げて、表なら3万円をもらえるが、裏だったら1円ももらえない

さて、実際にあなたはAとBのどちらを選ぶでしょうか?

Aを選ぶ人のほうが多いかもしれません。

確率論で計算するとこうなります。

↓     ↓     ↓     ↓

A・・・1万円

B・・・50%の確率で3万円

この場合、金額に確率をかけた数字を「期待値」と言って、Aの期待値は1万円、Bの期待値は1.5万円です。

・・・・・・・・・・・・・

ここでもう1問です。

あなたは、AとBのどちらを選びますか?

A:無条件で1万円を払わなくてはいけない

B:コインを一回投げて、表なら3万円を払わなくてはいけないが、裏だったら1円も払わなくて済む

Bの選択をする人のほうが多いかもしれません。

ちょっとしたひっかけ質問みたいなものですが、これも先の質問と同じでAの期待値は1万円、Bの期待値は1.5万円です。

今回の質問は「支払い」なので、確率論で言えばBのほうが損をすることになります。

このように、人間は確率が絡む選択では自分に不利な選択をしてしまう場合があることを、心理学者のダニエル・カーネマン氏とエイベル・トベルスキー氏が発表したのが「プロスペクト理論」です。

・・・・・・・・・・・・・

人は、普段の行動では無意識のうちに自分の直感やフィーリングで何となく過去の行動を踏襲して選択しているかもしれません。

時には、それはあまり合理的でない基準で判断をしているかもしれません。

どんな選択と決断をしても自己責任ですから別にそれで構わないのですが、ビジネスの世界で組織における決断となってくると、自分だけのことではなく組織全体の影響をも考慮する必要があります。

確率が絡む選択をする際に、人は(無意識に)マイナスに働くことを選択する傾向にあるということを知っていれば(プロスペクト理論)、「自分が愚かな選択をしていないか?」 ・・・という客観的な判断の手助けにもなり得ます。

投資においても合理的な判断を導く重要な手掛かりにもなります。

また、自分の人生設計においても、この理論・考え方を意識的に参考にしていけば、何かの役に立つかもしれないですね。

※当サイトは個人ブログです。アフィリエイト、対価の伴う商品紹介等は一切行っておりません。
※当サイトのイメージ画像は https://pixabay.com/ 様に登録されているクリエイター様の制作画像を利用しております。
※当サイトのイメージ画像は、Pixabay様の定める「コンテンツライセンスの概要」を遵守し利用しております。
澤井豊、連載!
人気不動産投資サイト「楽待(不動産投資新聞)」で連載中!
今すぐこちらをクリックしてご覧ください。




あなたを「経済的自由人」に導く教科書をぜひお読みください!

電子書籍シリーズ11作品は、すべてKindle読み放題対応です!
・お金の教養シリーズ5作
・ビジネス人生論シリーズ2作
・組織マネジメントシリーズ4作

【お金の教養シリーズ】

『30代40代サラリーマンのためのセミリタイア入門』(お金の教養シリーズ5)【まずは本作から!】

『成功する人のお金の貯め方』(お金の教養シリーズ4)

『「稼げる人」になりたい人に贈る本』(お金の教養シリーズ3)

『投資して成功する人、浪費して貧乏になる人』(お金の教養シリーズ2)

『エグゼクティブ・シフト~人生を変えるお金の成功思考』(お金の教養シリーズ1)

【ビジネス人生論シリーズ】

『経済的自由を目指して自分の人生に一歩踏み出そう』(ビジネス人生論シリーズ2)

『年収1,075万円を稼げる人の条件』(ビジネス人生論シリーズ1)

【組織・マネジメントシリーズ】

『あなたが上司になったら最初に読む本』(組織・マネジメントシリーズ4)

『仕事運・金運・財運を上げる「ビジネスマン思考」24のルール』(組織・マネジメントシリーズ3)

『上場企業流!伸ばす経営術』(組織・マネジメントシリーズ2)

『真の企業リーダーとなるための教科書』(組織・マネジメントシリーズ1)

【紙書籍】

『サラリーマンが経済的自由を得るお金の方程式』

『サラリーマンのためのビジネスマン研修・ヒント100』

澤井豊の著作一覧
記事について
転載・寄稿のご依頼について

★ブログご購読はコチラから
follow us in feedly
ホームページ、SNS
http://newofficesawai.com/

Twitter

Facebookページ

関連記事

投稿カレンダー

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目のお勧め記事!

  1. 2019-7-9

    「危ないこと」と「怖いこと」と「勇気」

    「投資」は危ない・・・怖い・・・と言う人がいます。 年齢にもよりますが、「危ないことには近…
  2. 2017-12-31

    【重要】上品な人と下品な人の差とは?(身口意の三業)

    よく「品がある/ない」という言い方をしますが、上品と下品とを分ける差は、なかなか言葉で言い表わそうと…
  3. 2018-2-8

    先読み力・想像力を鍛えよう

    こうすればこうなる・・・こうしなければああなる・・・という「未来をある程度先読みする力」はとても重要…
  4. 2018-6-15

    努力という土台の上に「運」が舞い降りてくる

    秋元康さんが以前こんなことを言っていました。 僕は38年間、スターと呼ばれる人たちを見てきまし…
  5. 2019-5-22

    リタイアするときまでに、その後の「主となる収入源」を確保しておく

    政府は「生涯現役」を掲げ、現状の公的年金の支給開始年齢を65歳から70歳に引き上げようと画策している…
  6. 2021-10-6

    知識武装の大切さ

    10月11日は本来「スポーツの日」で祝日ですが、今年は7月23日(オリンピック開会式の日)に移動した…
  7. 2017-6-18

    砂糖を入れたハズなのにコーヒーが甘くない・・・とき

    私はコーヒーが好きで、毎朝コーヒーを飲まないと、その日の調子が悪くなってしまう・・・と自分で勝手に妄…
  8. 2016-12-17

    【財資産の重要性】会社を辞めたら収入はどうなりますか?

    サラリーマンは、今はちゃんと勤務先があって、会社へ行けば仕事があって、毎月決まった日に給料が入ってき…
  9. 2016-12-25

    エジソンの電球発明に学ぶ裏の教訓

    エジソンの電球フィラメントの実験で、成功に至るまで1万回とも1千回とも失敗を繰り返した・・・という逸…
  10. 2023-9-9

    「自動的にお金が入ってくる仕組み」を持つ

    ある経営コンサルタントの人がこう言っていました。 「この仕事をしていると実に多種多様なビジネス…

澤井豊の著作一覧

ページ上部へ戻る