
「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」という諺がありますが、これに該当する事例はよくある話なので、これは大切な概念だと思います。
ビジネスに置き換えて格好よく言うなら「量質転化の法則」です。
世界No.1コーチと称されるアンソニー・ロビンズは「成功の秘訣は大量行動(Massive Action)にある」と言っています。
何かにうまくいった人/うまくやっている人がいるとき、一部の天才を除いてほとんどの人はそれを回数たくさん行なっていると思えばコツが見えてきます。
【例】
仕事が早い
→ その仕事を何年も繰り返し行なっている
新規顧客を獲得するのがうまい
→ 見込み客への訪問回数が人の数倍ある
大勢の前でも堂々と話ができる
→ 人前でしゃべってきた回数がかなり多い
生まれつきのセンスや能力に頼る面もあるかと思いますが、そうしたことを省いても相対的に他者より成果・結果を出している人にはやはり「数をこなしている」というステップがあると思います。
高いスキルや高いパフォーマンスを出している人を見ると、つい「あの人はセンスがいい」と言ったり、「あの人は生まれつきそれが得意なんだ」と決めつけたくなりますが、それを単純にセンスや天分の才にするのではなく、量(これまでの行動量)に還元してみると良いかもしれません。
料理でも、文章でも、経営でも、スポーツでも、「量が質へ変わる」のは確かなことだと思います。
ある程度の量を経ないと質の良さにならない≒良い質のものは量へ変換できる・・・ということです。
「成功を量へ戻す」という発想・視点を持つと、他社との比較で自分がストレスを感じることも減ると思います。
そして、そうしたことを起点として「今、自分が為すべきこと/これから自分がやるべきこと」が見えて来ると思います。