世の中には各種セミナーが存在していますが、中でも「ノウハウセミナー」への関心は強い傾向があるようです。
「ノウハウとは手段・方法」であり、得たい結果をすぐに求める人は多くいるのでそうした結果をすぐに導いてくれるノウハウを知りたい、身に付けたいと願う人がこぞって参加しようとしているのかもしれません。
ところが、そうしたノウハウセミナーは大きく2つのタイプに分けることができ、それは
1.実際に受講者がベネフィット(利潤等)を得られる
2.実は主催者側が(主に)ベネフィットを得られる
というものです。
一番良いのはその両方を満たすことですが、残念なことに今世の中で流行っているノウハウというのはすぐに廃れていく性質が強く、言ってみれば受講した後に実践しようとしたときはもう時代遅れとなりつつある・・・という恐れがあります。
セミナー講師が「今、これが流行っていますからこれでいきましょう!」なんて言っていても、もうそれは衰退期に入りつつある(もしくはとっくに衰退期に入っている)かもしれません。
セミナー開催側は受講料をもらったり商品販売で儲けたりしますが、受講者側は時代遅れのノウハウを引っ提げて市場に突入しても時すでに遅し・・・というパターンだってあり得るわけです。
過去に開催されたさまざまなセミナー群が今ではすっかりナリを潜めてしまっているのは、そのセミナー内容が時代遅れとなっていることに受講者側も気づいているからです(だから誰もお金を払わないから開催したくてもできない)。
主催者だけが儲かるようなセミナービジネスはアウト!です。
セミナーは受講者側にとっても便益(ベネフィット)があり、セミナー受講後に何らかの有効なことが起き得なければ本来意味がないことだと思います。
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詐欺師や洗脳者が行なうテクニックとしてこんなことが挙げられます。
1.情報遮断
2.即断即決
詐欺師や人を洗脳しようとする者は、対象者が他と人と話をしたり接点をもつことを極端に妨害します。
家族に相談されたら「詐欺であること/洗脳であること」がバレルからです。
だから情報遮断して外部との接点を断ち、また、そうする時間を与えないためにもその場で即断即決することを半ば強制します。
他の情報がない中で詐欺師からだけの情報だけをもとに極端に短い時間内で決断をさせられると、まともな人であっても誤ります(通常であれば決してしなかった判断をしてしまいます)。
そして、人はいったん自分が下した決断はたとえ不利な条件が後から出てきてもそれを認めようとせず最初の決断が正しいと思いこむクセがあります。
自己防衛の感情(自分が間違った決断をしたとは認めたくない気持ち)が働くからです。
→ そこでこんなことが言えると思います。
詐欺師・洗脳者がやっていることの逆をすれば、判断ミスの多くは防ぐことができる・・・。
まずは決断をするまでの時間をたくさんとり、その間に多くの情報を得て多方面から検討して判断が近視眼的にならないようにする・・・というわけです。
そうすれば多くの判断ミスは防げると思います。
情報遮断と即断即決を避けて判断(適切な決断)をする習慣を身につけることは大事なことだと思います。