
古来から新たなアイデアを出すのに適した場所は「三上(さんじょう)」という3つの場所だと言われています。
昔の三上は次の3つです。
1.「馬上」(馬に乗って移動しているとき)
2.「枕上」(横になって寝転がっているとき)
3.「厠上」(便所で用を足しているとき)
中国北宋期の欧陽脩の言葉と言われています。
現代に「馬」はちょっとありえないので、さしづめ「電車やバスの中(通勤・通学途中)」といったところでしょうね。
新しいアイデアというのは、うんうん考えているときにはなかなか出てこなくて、ふとした何でもないときにいきなり浮かんできたりします。
自分なりにアイデアを考えたり、問題・悩みの解決手法を考える場所(できれば静かで誰にも邪魔されないところ)を複数持っていると良いと思います。
「三上」のように、自分の秘密の場所がいくつもあるなら、一つの場所で行き詰まったとしても別の場所で試してみることができます。
そして、その場所だけにこだわらず、道を歩いているときやテレビを見ているときなど、まったく関係ないときや場所でふと頭によぎる大事なアイデアを逃さないように、そうしたタイミングでは録音する/メモを取るなどをしたほうがベターです。
私の場合は、「書斎・ベッドの上・散歩中」が三上です。
散歩中はメモ用紙を持っていないので(現役時代はいつも持っていましたが)、大切なことはスマホに書き込んだりしています。
自分なりの「三上」を用意し、常に自分の閃きを信じて、いろんなことを思考・試行してみると良いと思います。