何か物事を「できる/できない」と言うとき、能力的にできることがわかっている場合は「できる」と言い切りますが、自分がやりたくないな、と思うときは「やらない」とは言わずに「できない」と人は言いがちです。
つまり、「できない」という言葉には2つの意味があって、一つは本当に能力的・物理的にできないという意味と、もう一つは「本当はできるのだけど単にやりたくないだけ」の意味があるということです。
そして、多くのビジネスシーンにおいて、サラリーマンは後者の意味で上司に「できない」と言い放ちます。
上司は、部下の言葉を額面通りに素直に受け止めるとかえってうまくないケースもある・・・ということです。
私は仕事において相手が「できない」ということを言ってきたとき、それが本当の意味でできないのか、それとも単純にやりたくないだけなのかを見極めるようにいつも努めていました。
「人はできないのではなくて、単にやらないだけ・・・もっというと『やりたくないだけ』というケースは多い」という発想で、相手の真意を探ることも大事なことです。
また、もう一つ重要なこととして、人は「できるからやる」のではなく、「やるからできるようになる」ということも忘れてはいけないと思います。