鎌倉の海岸の砂浜で、自分で掘った穴に周囲の砂が崩れて生き埋めになって大人の男性が死亡した・・・という何とも痛ましい事故がありました。
たかが砂・・・と思えますが、やはり量が多くなれば怖いものです。
夏の砂浜では大人も子どもと同じように遊んでいるのが一般的ですから、本当に怖い話です。
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波打ち際で砂のお城を作っていると、寄せる波ですぐに崩れていきます。
子どもはそれでも何度もお城をつくって遊びます。
それはそれで楽しいからです。
他人の目には微笑ましい光景に映ります。
ところが、親から見ればそんなに作っては波にさらわれて壊れるくらいならもっと海辺から離れて陸に近いところで作ればいいのに・・・と思ってしまうでしょうね。
そして、実際そのようにアドバイスします。
あくまでも子どもの自由度に任せて、ちょっとアドバイスをするだけのならいいのですが、いちいち子どもに言い聞かせて細かく指示をするようになったらうまくありません。
そこまでいくと、子どもは親の目を気にして親の了承を得ようと都度確認するようになり、喜びや楽しさがどんどん失われていくからです。
これと似たようなことが、会社でも起こりがちです。
上司から部下へのアドバイスは有効ですが、過度な干渉はかえって部下のやる気を削ぎます。
人は、やってみて→できないという失敗→学びを得る→工夫を重ねる→成功につながる・・・というプロセスの経験が大事です。
成功から学ぶことよりもむしろ失敗から学ぶことのほうが多くあります。
ただし、その失敗が命を失う(会社を倒産させるほど)の致命的なものであってはいけませんから、その見極めも含めて人の上に立つ人の力量が求められることになります。
行き過ぎは何事もうまくありません。
行き過ぎず・・・かと言って全く何もしないというわけでもなく、ほどほどの適切な関わりが相手の成長を促すには重要なことですね。