人は誰しも不完全な生き物です。
長期にわたってミスをしない、失敗をしないという人なんていません。
完全完璧な人なんていないわけです。
それなのに、会社で上司が部下に対して常に完璧な仕事を求めると、部下はどんどん不幸になっていきます。
完璧主義者の上司は、部下を四六時中叱っています。
なんでこうなんだ!
何度言ったらわかるんだ!
あれをしてはいけない、これをしてはいけない!・・・と目を吊り上げて鬼の形相で部下を怒鳴りつけます。
それが上司の在り方だと思っている・・・いわゆる勘違いも甚だしい上司も案外とたくさんいます。
言われている部下のほうはたまったものではありません。
「自分(上司)だってできていないのに、オレたちにばっかり押し付けやがって・・・!」と腹を立てますが、会社内ではさすがに面と向かって言うわけにもいかず、グッとこらえてガマンします。
部下は上司だって完璧でないことを知っていますし、完璧でないその上司が自分に完璧を求めるのが苦痛でなりません。
そんな組織はいずれ衰退・崩壊します。
そんな組織が成長発展することは難しいと思います。
上司は完璧主義者になってはいけないし、組織で経営をすることの意義をキチンと理解して「人間」という生き物生き物のことを知ることはけっこう大事なことだと思います。