
リーダーが部下に仕事をさせるのは当然ですが、部下はリーダーが思った通りのやり方で、思った通りの時間内で、思った通りの結果を出す・・・とは限りません。
リーダーの思うようには動いてくれないのが部下という生き物であり、そういうリーダー自身だってもっと上のリーダー(社長など)から見れば思うようには動いていないものです。
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子どもは歯医者に行くのが嫌い・・・だとよく言われます。
治療機器の音や、治療で痛い思いをするのがイヤだから・・・と言われますが、歯医者さんの対応にもよると思います。
たとえば、「ああー、これ痛いよねー、でも、大丈夫だよ~」と安心感を与えてくれる歯医者であれば不安感は少しはやわらぐと思います。
次に行ったとき、「ちゃんと磨けてるね、これを続ければ大丈夫だよ~」と褒めてくれれば嬉しくなって安心感が増します。
反対に、「ダメじゃない、ちゃんと磨いていないでしょう!」と、行くたびに磨き方が悪いと叱られると、子どもはどんどん歯医者に行きたくなくなります。
正しいことを言われているわけですが、感情が追い付きません。
勉強も同じです。
「宿題をちゃんとしなさいっ!って言ったでしょう、どうしてできないの!?」・・・と、いくら正しいことを言っても子どもの心には届きません。
子どもは「怒られないためにどうしよう?」と、身体が拒否反応を起こして言い訳ばかり考えるクセがついてしまいます。
上司と部下の関係も同じです。
部下は、上司に叱られないように言い訳ばかり考えます。
結果、上司にとっても部下にとっても無意味なことになり、まったく生産性が上がりません。
正論を言うのはわかりますが、言いすぎるのもちょっと考えモノです。
部下を精神的に追い詰めてはいけませんね。
北風と太陽の寓話の、北風になったらアウト!です。
太陽にならなければいけません。
「正しい上司/親」になることを考えず、どんなときでも「認める上司/親」になることを考え、相手に対して喜ぶことを示すと良いと思います。
上司/親がいつもニコニコして喜んでいれば、部下/子どもも心が平穏を保て、能動的に動けるようになります。
そうなれば両者にとって良い結末を迎えられる確率が上がると思います。