一般的なサラリーマンは仕事で「自分は何をするか?」と考える事が必要です。
一方、その上の職位にあるリーダーは視点を変えて「自分は何をしないか?」を考えることも大事になってきます。
リーダーは組織を預かって組織で実績を挙げていくのが使命ですから、自分一人で仕事のすべてを行う必要はありません。
リーダーは「リーダーでなければできないことをすること」が大事で、リーダでなくてもできる仕事は部下に任せることが必要です。
また、能力的・物理的に自分にはできないことであれば部下にやってもらうのも筋です。
限られた時間の中で業務を組み立てて、組織体として実行していくことが大切です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とかく人の上に立つと、「あれをやらなきゃ・・・これもやらなきゃ・・・」といろんなところに目が行って仕事の幅を広げてしまいがちです。
ところが、時間は限られているし、自分の身体は一つだけですし、部下を合わせてもキャパシティには限界があります。
やはり、そんなときは「何をやるか」ばかりを考えるのではなくて、反対に「何をやらないか」に視点を移して「今はやらないこと/優先順位を下げて劣後順位とすること」を決めることも大切です。
リーダーにはその決断力が求められます。
「決断」とは「断つことを決める」です。
断つこと(=やらないこと)を決めて、限られた経営資源を有効活用しなければマネジメントはうまくいきません。
これは仕事だけではなく、プライベート面においても同様のことが言えます。
たとえば「誰と付き合うか」・・・ばかりではなく、むしろ「誰と付き合わないか」を考えることも大事なことです。
どちらか一方の発想だけをするのではなくて、側面的に両方の観点から発想してみる・・・という姿勢が一番良いと思います。