きちんとした人格者リーダーが指示を出して部下に仕事をさせるのは問題ないのですが、人格的にまだまだかなり未熟で他人からの尊敬や信頼を得られていないリーダーが上司となると、部下は大変です。
理不尽な指示を出され、無意味な行動を取らざるを得なくなったりします。
かなり時間を無駄にしてしまう場合もあります。
同じ職場にいてもそうですから、ましてや職場が離れていて現場のことがよくわかっていないのに、仕事の指示だけが降ってくると現場で働く人は本当に迷惑します。
たとえば、日本と外国とでは文化や習慣に大きな隔たりがあったりします。
日本企業が海外に進出した際には、日本式のやり方を直接そのまま導入するのではなく、状況を鑑みたうえで現地にある程度あわせたうえで折衷案的な導入を考えることも必要です。
シンガポールでは「OKY」という言葉を日本から来た社員が、日本でぬくぬくと仕事をしている同僚や上司に使うことがあるそうです。
意味は「お前来てやってみろよ」・・・だそうです。
面白いですが、現場の人にとっては笑い話ではなく悲痛な叫びでしょうね。
現地のことを何も知らないくせに、自分の狭い了見だけで物事を判断して現地社員に口をはさむ・・・そんな身勝手というか、物事を正しく把握できない上司はそもそもリーダーにしてはいけない人です。
郷に入れば郷に従え・・・です。
環境が変われば言葉が変わります。
言葉が変われば意識や感情も変わります。
マネジメントではそうしたことを十分理解したうえで行うことが必要ですし、上司の立場になる人には「リーダーとしての資質」を身につけている人を選ぶことが大切だと思います。