会社で上司が部下に夢やビジョンを語ることは大切です。
上司がそうした発信力を高めるためには「自分がこの会社で何を実現しようと思っているのか」を明確にすることがまず大切です。
それによって、言葉に本気度と真実味が加わります。
大切なポイントは「どうやるのか」ではなくて「何を実現するのか」のほうです。
どうやるか? のハウツーに関して言えば、部下にビジョンを語っておくことでどこかのタイミングで部下のほうから思わぬグッドアイデアが出てくることがあります。
その実現したいことに自分よりも部下のほうが情報の量と質にあふれている場合があるからです。
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「何を実現するか」は未来像に直結します。対して「どうやるか」は現在の行動ノウハウに過ぎず、もっと良いノウハウがあってもおかしくありません。
会社で「何を実現するか」を考えるのはリーダーであることが多く、マネージャークラスはそこの点についてはあまり考える余地はないかもしれません。
なぜなら、リーダーではないから・・・
経営の権限を担っていないから・・・です。
マネージャーは上司の指示を受けてすでに決まっている「何を実現するか」を理解したうえで、それを実現するために「どうやるか」を考えます。
上司の中には、部下に対して「何をやるか」を示してあげれない人・・・上司であるにもかかわらず組織において「何を実現するか」を明確にできない人がいます。
そういう人はちょっとマズイですね。上司失格です。
「自分の組織で何を実現して、どんな方向に組織や部下を引っ張っていきたいとお考えですか?」とコンサルタントに訊ねられても答えられない人です。
「何を実現するのか」を決めなければ「どうやるか」を決めることはできません。「どうやるか」が決まらないと、毎日の仕事は単に昨日の引き継ぎ作業と化します。
1日でできることを1週間かけて行えば、会社にとって損失です。 かなりの確率で組織は衰退します。
今リーダーの立場にある人もそうでない人も、ビジネス社会で生き残っていくためには自分の頭で「何を実現するか」かつ「どうやるか」を考える習慣を身につけることが大事です。
それによって夢やビジョを語る力が磨かれ、強化されていきますね。