「リーダーたるもの、部下の耳にタコを作らせてナンボである・・・いや、タコぐらいでは生ぬるいかもしれない」……とは、日本電産の永守重信氏の言です。
実際、永守社長は「部下の耳にタコができて、そのタコにまたタコができるくらいまで言い続けた」……と言われるくらい、同じことを言い続けてきたそうです。
部下に語るだけの哲学や信念が自分になければ耳にタコなどつくらせることはできないし、逆に言うと、自分に哲学と信念があれば部下にタコができるほど言い続けることができます。
リーダーはそこまでの徹底さが求められるということを永守氏は言いたのだと思います。
要は相手(部下)次第です。
そこまで言わなければわからない、行動しない・・・といった部下には、確かにそこまでする必要があると思います。
ちなみに、ここでいうタコとは、海の蛸(たこ)でもなければ、お正月にあげる凧(たこ)でもなく、手や足などにできる「胼胝」(たこ)のことです。
テニスラケットを振る選手の手にはマメができ、勉強熱心な人の指にはペンダコができ、新しい靴を履くと靴擦れが起きるのと同じです。
反復行為の成果・結果が出る過程では「タコの出現」はある意味では必須要件なのだと思います。
リーダー職の立場にある人は、自分はそこまでして「部下に反復行為をさせているか?」「自分自身がそこまでの反復行為を行なっているか?」と自問自答してみることも大切だと思います。