ドイツ陸軍を再建したと言われるハンス・フォン・ゼークトという人の言葉にこんなのがあります。
「有能な怠け者は司令官にせよ。有能な働き者は参謀にせよ。無能な怠け者は連絡将校か下級兵士にすべし。無能な働き者はすぐに銃殺刑に処せ」
最後の「銃殺刑に・・・」とはちょっと過激ですが、彼が言いたいのはそれくらい「無能な働き手は組織には不要だ」ということだと思います。
その気持ちはよくわかります。
異常者の存在は、正常者をおかしくしてしまうからです。
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一般企業における組織マネジメントにおいても同様のことが言えると思います。
能力もあり、努力もしている社員は厚遇すべきです。
能力は足りないけど、努力をしている社員も大切にすべきです。
ところが、能力は本来そこそこあるのに努力を嫌って怠けてばかりいるような社員は、やがて「能力もなく、努力もしない社員」と化していきます。
そんな「能力がない、かつ努力もしない社員」は企業組織には要りません。
組織内にいることで他の社員に悪影響を及ぼしかねません。
「腐ったリンゴ」状態の社員は組織から消えてもらうのが一番です(腐ったリンゴを他のリンゴや果物と一緒の箱(カゴ)に入れておくと、異臭を放ち、他の正常な果物を腐らせてしまうので、とにかく腐ったリンゴは一刻も早く捨てることが大切です)。
リーダーであればそうした社員を生み出さないように研修教育を継続すること、一般社員であれば自分がそうしたお荷物社員にならないように研鑽すること、それが大事だと思います。