冬の寒い中で外にいると、あっという間に身体が凍えます。
デパートやレストランなど、外気を遮断して暖房の効いた場所へ行けば、徐々に身体も温かくなってきます。
近くにそんな場所がなければ身体はいつまでも凍えたままです。
でも、全身を温めることはできなくてもカイロを腰に貼るとか、足の裏に貼るなどすれば、少なくともそこの部分は温かくなります。
それだけではなくて、徐々に全身の凍えも和らいでいきます。
つまり、全体を一気に変えようとしてもそれは難しいですが、一部分だけでも変えていけば、そこから徐々に波及して全体に及んでいく・・・ということです。
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会社の中で、仮に組織全体がうまく機能していないとしたとき、誰かが一気に組織全体を甦らそうとしてもそれはなかなか骨が折れます。
経営者(社長)であれば別ですが、一介のリーダーが会社全体をいきなり自分の力ですべて変える!・・・なんてムリです。
そんな時は、一気に全体を治療しようとは思わずに、まずは一部分から改革することを考えたほうがベターです。
完全に冷え切っている組織でも、その一部にエンジンがかかるだけでやがて全体に活力が伝わっていきます。
リーダーは、組織全体がダメだと感じたら自分がその全体の一部を温める役割を果たそう!と思うことが大事です。
そんなリーダーが複数いれば、組織は必ず蘇ります。
自ら燃える人(=自燃の人)になることがリーダーには必要です。
そして、リーダーにはリーダーシップを発揮することが求められます。
うちの会社はダメだ・・・と言っているだけでは何も変わりません。
ダメなものをダメではないように変えるのがリーダーの務めです。
愚痴・文句を言うよりも、自ら燃えて取り組む姿勢が必要です。
そんなリーダーに感化されて、一般職の人たちや他の部署でも活力が生まれてきます。
そうやって自分の熱を飛び火させていくこと自体が、一つのリーダーシップでもあるわけですね。