会社の経費を公私混同しない
- 2015/7/27
- リーダーシップ
- リーダーマインドセット, 人間力を高める, 経費
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昔、まだ携帯電話が存在しなかったころ、会社という公の仕事場で、自分のデスクの電話から自宅に電話(←いわゆる私用電話)をしている上司(リーダー)がいました。
みっともないことをするなあ・・・と思っていました。
まあ、ありていに言えば軽蔑していました。
そして「自分はああはならないぞ!」と反面教師にとらえていましたし、実際自分がリーダーになってからもそうしたことは一切しませんでした。
そこに自分なりの矜持(きょうじ)を持っていました。
また、以前に仕えたある社長が、「顧問税理士に一つ文句がある。それは会社の経費を公私混同してはいけないと私に教えてくれなかったことだ。だから税務署に入られたときひどい目にあった」・・・と言っていましたが、それを聞いたとき目が点 になりました。
この人何言ってんだろう・・・?と。
会社の経費を公私混同しないことは当たり前のことで、常識であり、越えてはいけない線の一つです。
言われなかったからやっていた・・・自分が悪いのはなくて教えてくれなかった顧問税理士が悪い・・・という発想は何とも他責の極みであり、経営者の資質うんぬんというよりも人間性を疑ってしまいますね。
逆にこんな上司もいました。
私用の封書を出すときに自分で買って保管してある切手の中から切手を貼り、ポストに投函するところだけを秘書に「ついでの時でいいから出しておいてくれないか」・・・と頼んでいました。
それは立派だと思いましたし、リーダーとして守るべきところを守っているしっかりした人だと思いました。
部下は上司の背中を見て育つと言いますが、上司はリーダーとしての資質を十分に備えていることが大切ですし、完全完璧はないにしても常識・教養は少なくとも及第点以上が欲しいところですね。