子どもの教育でも、会社で部下を育成するにしても、人は実際にやってみないとわからない・・・ということは多いものです。
ここでいう「わからない」というのは、すなわち「その人の有している無限の可能性」がどれくらいの範囲・高さなのか?不知である・・・ということです。
仮に、求める結果に対して70%くらいの能力を発揮している人がいるとします。
必要なのは残り30%分の能力を無限の可能性から引き出すことで、これくらいだとまあ何とかなると思います。
でも、これが逆のパターンになるとほとんど起きません。
つまり、顕在化している能力が30%程度の人に100%を求めて「やらせてみても」、結局はこなせずに失敗に終わる・・・ということです。
求める結果に対して70%くらいに見える人は「危なっかしい人」ですが、まだチャンスは残っています。
30%くらいにしか見えない人は「危ない人」の範疇で、チャンスはほぼ無いのに等しいです。
「危ない人」にやらせると失敗します。
やらせるなら「危なっかしい人」までです。
「危なっかしいからやらせない」のではなく、「危なっかしいけどやらせてみる」・・・で、人は能力開花することがあります。
ヒヤヒヤするけど、そこをあえてやらせてみる・・・というわけです。
本人も失敗して一時的には痛い思いをするかもしれませんが、そこから這い上がることで後々に求める結果にまでキチンと辿り着く・・・。
それが「人を急先鋒で育てるコツ」かもしれません。
最初は危なっかしくて見ていられなかったけど、数回経験していくうちに安心して見ていられるようになり、やがて当たり前のように任せることができるようになる・・・そうしたことの繰り返しで人は成長していきます。
できなかったことが恒久的にできるようになる・・・これが「成長」ですね。