世の中にはいろんなタイプの社長がいます。
言えるのは、どんな社長であれ、「キチンと経営が成り立っているのなら、それはそれで一つの正解である」・・・ということです。
社長としての正解は一つだけではなく、数多くある・・・と思います。
まあ、それでもあえて言うなら、「経営という仕事から逃げないこと」がどんな社長にも共通して言える必要事項かもしれません。
ここで言う「逃げる」とは別名「責任放棄」を指します。
つまり、経営上で生じた責任を自分が負うことを恐れ、他人に転嫁し、自分はその責を免除してもらおうとする卑劣な行為です。
そんな社長は既に社長の職に就く資格・資質は無く、そこで働く従業員が可哀そうです。
自分が苦手なこと・イヤなことを後回しにして、自分が得意なことだけをやろうとする社長もあまりうまくありません。
もちろん人の得手不得手はそれぞれですから、社長と雖(いえど)もできないことは多々あるわけで、それを業務として社員にやらせることは大いに結構なことです。
ただし、肝心の経営業務についてはどんなに自分が不得手でも社長自身が行なうしかありません。
それができないなら社長の資格ナシ!です。
それでもそれを放棄するのなら、社長の椅子を降りるべきだと思います。
肝心なことから逃げて他者にやらせるのは社長として失格ですし、社長としての成長が望めません。
もっと最悪な社長は、自分が責任をとらずに本来の自分の業務を他人に自分が指示したとおりにやるよう命令し、その結果がうまくないときに自分の指示の非を認めずひたすらその部下を責め立てる社長です。
自分がやらずに部下にやらせ、自分の指示が悪かったのに、自分を保身して部下に罰を与える・・・のは社長としても人間としても最低です。
会社内におけるすべての責任は自分にあるという、経営者としての当たり前の感覚を持ち、またそうした覚悟を持つことが社長には必要だと思います。