
私たちは長年100点満点を基準にした教育や価値観の中で生きてきたと思います。
学生時代に、仮にテストで80点だったとき、「80%成功した」ととらえるのではなくて「20%失敗した」というとらえ方をしてしまいがちです。
背景にあるのは「満点主義/100点狙いでテストを受ける」という姿勢があるからだと思います。
「できた」ことよりも「できなかったこと」のほうに目が行きがちで、「これができない、あれができていない」と考えてしまいます。
それが次の改善につながり、改善から発展・成長へとつながっていくので、あながち悪いことではないと思いますが、でも、行き過ぎるのもうまくありません。
際限りない欲望を基準にして、「あれが足りない、これが足りない」と不満を言うより、ゼロを基準にして「これができた、あれもできた」と、できたことを認めることも大切です。
特に幼い子どもに対してはそういう姿勢が重要だと思いますし、会社内でも上司は新人教育の際にはそういう態度のほうが新人社員は伸びると思います。