そろそろ冬のボーナスの時期です。
サラリーマンの中には、ボーナスをもらったら会社に退職届を出す(会社を辞め
という人もいるかもしれません。
部下が上司の言う事を聞くのは、職場で立場が自分より上の人だから・・・自分の人事権を持っている人だから・・・です。
別に上司のことが好きで好きでたまらなくて上司の言う事だったら何でも聞きたい!・・・というわけでは決してありません。
つまり、本当は上司であれ誰であれ、他人から命令されたりとやかく言われて仕事をするのはイヤなのだけど、まあ仕方ないな・・・と思って従っているだけのことです。
この状態を「理性的納得」と言います。
理性で一応納得している(自分で自分をムリやり納得させている)わけです。
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部下が上司の言うことを心から信じて素直な気持ちで聞くことができているとしたら、それはすでに「理性的納得」の状態ではありません。
次の段階の「感情的納得」に至っています。
あの人(上司)が言うのならきっとそれが正しいんだろう・・・私にはよくわからないけど、あの人が言うのなら間違いない・・・あの人には基本的に100%の全幅の信頼を置いているから素直に従おう・・・・・・と部下が思っているなら「感情的納得」の状態です。
リーダー冥利に尽きますね。
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会社経営が傾いてきたり、社員の待遇を改悪したりすると、少しづつ社員が退職していきます。
そんなとき、ダメ上司は「えっ!信じていたのに」とイヤミにも近い悲鳴をあげます。
ここで言う「信じていた」という言葉には虚偽と欺瞞が満ち溢れています。
自分(上司)は部下に対して、部下を尊重するとか好待遇で扱うといったことを特段していないのに、そんな自分のエゴには目をつぶってただただ部下が会社や自分
に縛られ続けることを願うのはお門違いも甚(はなは)だしいと思います。
人間力で部下を引き付けられない上司の特徴はこうした「部下が理性的納得しかしていない」ということがあります。
それは部下を人間として尊重していない・・・という原因があります。
部下が感情的納得の状態にあれば、そんな「いきなりのお別れ」には絶対になりません。
いきなりのお別れを告げられるのは人間力で部下を引き付けられない上司です。
もっと言えば、結局上司自身が日々研鑽、日々勉強、日々努力・・・等を怠っていて、傲慢だったからだと思います。
謙虚になって、上司もまた日々成長の努力をすることが大切ですね。