就職したばかりの若いサラリーマンの中には自分には合っていない・・・と仕事を悩み、苦しみ、「退職・転職」の道を選択する人がいます。
問題は、その数や率です。
たとえば、4月に10人の新入社員が入社して3か月後の7月にはゼロになっているような会社は、そもそも何かがおかしい!・・・と反省・改善をすることが必要です。
辞めていく社員が悪い、会社に馴染めない社員に問題がある・・・といえばそれまでなのですが、リーダーがそういう考え方だといつまで経っても社員の定着率は良くならないと思います。
別に社員の定着率を上げようと思って経営をしているわけではない・・・と言えば確かにそのとおりなのですが、少し見方を変えると採用のための募集広告費や入社後の研修教育費(まあ研修教育をしていないかもしれませんが)だってバカにならないと思います。
辞めていった社員が、今後は自社の見込み客になる場合もありますから、反対に悪評を広められたら大変です。
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社員が辞めない/辞めようとは思わない企業体質にしていく努力が大切です。
社員が辞めるのはもちろん社員本人に問題があると思いますが、それだけではなくてやはり辞めざるを得ない状況にまで追い込んだ会社側や組織側にも問題はあると思います。
それには、採用の段階からすでに「社員を辞めさせない」という意識をリーダーが持っているかどうかも重要なポイントです。
どうせ使い捨てだ・・・一人でも残ってくれればいいや・・・という発想では、いつまで経っても採用→退職→再採用・・・の繰り返しです。
リーダーや経営者はたいてい40代~70代の昭和を生きてきた世代ですが、今採用しようとしている世代はそのほとんどが平成生まれの世代のハズです。
いわゆる「ゆとり世代」です。
そこにも大きな意識・価値観のギャップが存在していると思います。
社員が会社に歩み寄ることが大原則ですが、加えて会社側も社員に歩み寄る姿勢を持つことが重要です。
社員の人生観を大切にして、時間的なゆとりを与え、コミュニケーションを密に取ってお互いの考えのズレを補正し、仕事を教材に仕事を教えるようなつもりで長幼の序を活かすことも大切です。
マネジメントは奥が深いものですが、言えるのは「相手(社員)を大切に扱う想いを持つ」ことだと思います。
自社の社員を育てよう、大切にしよう、としない会社に未来はない・・・と思います。