アルバイトでも正社員でも、募集活動を積極的に行って人材採用を行なうことは「雇用創出」という社会的観点でみても重要なことです。
また、雇う側としては、「雇用」も大切ですが、同時に「簡単に辞めさせないこと」も大事で、辞めさせないための工夫も必要になります。
特に学生アルバイトの場合は、下手をすればすぐに辞めていきます。
すると、また採用募集に費用や手間がかかり、あまり良い循環にはなりません。
辞めていった学生アルバイトが、周囲に悪評を広める恐れもあります。
昨今では、SNSで一気に広まるリスクも多大です。
学生アルバイトを簡単に辞めさせないためにも「うちの会社(お店)でこのスキルを身に付けると社会に出てからこんなに役に立つ」ということをうまく認知させられると良いと思います。
目先のことではなく、先々のことを学生に見せてあげることが大切です。
また、学生アルバイトを必要以上に叱らないことも大切です。
重大な悪行を仕出かしたときは別ですが、そうでなければあまり過大な叱責は控えたほうが無難です。
最近の若者は精神的に脆く、一度叩かれると落ち込んで立ち直りが鈍い傾向があります。
昔の人とは感性が違います。
それでも、学生だって人ですからミスをします。
そうしたときは、お店(会社)の「共通課題」として対策を考えさせると良いと思います。
みんなの前ではなく、個別に呼び出すほうがベターですし、その場合も。問題点を指摘するだけではなくて併せて良い点を褒めるようにすることを忘れてはいけないですね。
良い点と良い点で悪い点を挟み込む(=サンドイッチ叱責法)が有効です。
最初に褒めて、次に叱り(←これが本題)、最後に別の点を褒めて終わる・・・です。
こうすることで、学生アルバイトの気持ちが落ち着き、素直に、謙虚に、指摘を受け入れやすくなると思います。
まあ、言ってみれば、これらは何も学生アルバイトだけに限ったことではなく、主婦のパートにも通用しますし、正社員の場合であっても同じように用いることができるマネジメント術です。
要は、昔のように何も考えずリーダーの感情一つで叱責をするのではなく、諸々のことを考えたマネジメントをすることが大事だという時代になったのだと思います。