古代ギリシャ文学に叙事詩というジャンルがあり、有名なのがホメ-ロスが書いたとされる叙事詩『イーリアス』と『オデュッセイア』です。
ホメーロスが実在したのかそれとも実在しなかったのか?また、本当に2つの叙事詩を書いたのか?・・・は意見が分かれていて断ずるのは難しいようですね。
そんな『オデュッセイア』ですが、中にこんな件(くだり)があります。
オデュッセウスの息子テレマコスは、父親はもうすでに死んでいて帰ってこないのではないかと心配します。
すると女神アテナが彼を元気づけます。
「オデュッセウスは生きていて、必ず帰ってくると信じるのです。
あなたのお父さん(=オデュッセウス)はどんなときでも必ず道を見つけ出す人なのですから・・・」
実際、オデュッセウスは生きていて、数々の至難の道をくぐり抜けて帰国(帰宅)し、テレマコスは父・オデュッセウスと再会できたわけです。
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自分を信じることは「自信」につながり、自信ある人は幸せ者です。
自分だけでなく、他者に信じてもらえる人はさらに幸せ者だと思います。
そのとき、他者から「どんなときでも必ず道を見つけ出せる人だ」と称されるのは、光栄の至り・・・ですね。
たとえ目の前に困難が立ちはだかっても、それを乗り越える力が自分にはある!と信じること、そして自分はそういう人間だと他者から言われるくらいの存在でありたいものです。
ギリシャ文学の叙事詩だけに、特にギリシャ国民にはそうした気持ちで今後も活躍・発展していってもらいたいですね。
ビジネスでも、プライベートでもそういう生き方がカッコいいと思います。